あぁ神様、もしアンタがいるんというのなら
俺が何をしたっていうんだよ?
信じられない、 信じたくない。そんな心境。
「・・・いや、だからな?俺はそういう趣味はねぇしお前の事もそんな目で見てな」
「HAHAHA!全く元親は照れ屋さんだなぁ。遠慮なんかする必要は無いんだぜ?」
全くと言っていいほど人の話し聞かないよコイツ。
締めていい?まぢでいい?
胸の中に秘める小さな殺意に手を伸ばしてしまおうかと思ったそのとき、
「AH~・・・分かった。じゃあ賭けしねぇか?」
「あぁ?賭け?」
今思えばこんな言葉に反応してしまった自分にクロスチョップを食らわせてやりたい気分だ。
まさかここからあんな風に発展してしまうとはこの時の元親は知る由も無かった。
「そう、betだ!俺とアンタが勝負して俺が勝ったら俺とお付き合いしていただくぜ!you see?」
「んなっ・・・!俺が勝ったって得がねぇじゃねぇか!」
「OH、その事なら心配すんな♪お前が勝ったらお前の言うこと何でも聞いてやるぜ!」
な、なんでも・・・
「(そういや俺は今日、同盟結びに来たんだよな・・・)」
ここで断ればまず同盟の話は水の泡と消えるだろう。
「(それだけは阻止しねぇとな・・・)」
それに勝てばなんの要求でも飲むとのこと、
実をいうと四国は重機に金銭をかけ過ぎた所為か経済的にとても苦しい状況なのだ。
きっと勝てば金銭的にも援助がもらえる・・・ハズ。
そうすれば野朗共の生活も少しは豊かに・・・
・・・・・・・・・・・、よし!その話乗った!
「やってやろうじゃねえか!鬼が島の鬼の力、舐めんじゃねぇぞ?」
「AH~HA~・・・鬼の力・・・ね、んじゃ鬼の力見せてもらおうじゃねえか!」
・・・ここが遂に決定打。ここから元親の運命は狂い始めた。
「ところで・・・賭けってのは何をするんだ?」
「year!いい質問だな!・・・丁度城にも戻れねぇしな・・・」
ごくり、とつばを飲み勝負内容を考える独眼竜のほうを見つめる。
「(やっぱり・・・真剣勝負とかか?や、でも案外酒の飲み比べとか・・・?)」
元親もうんうんと唸りをあげて考え込んでいると
「OK!勝負内容が決まったぜ!」
「ぉわ!?な、何にしたんだ・・・?(びっくりしたー)」
「鬼ごっこ、てのはどうだ?」
お・・・鬼ごっこぉ・・・?
鬼ごっこっていったら餓鬼んちょとかがやってるあの・・・?
「馬鹿にしてんのか・・・」
「HA!だってお前は鬼だろ?なら楽チンじゃねーか?」
「ゥぐ・・・けどよぅ・・・」
確かに鬼は鬼・・・だが意味がちが・・・
「鬼がこの世にアンタだけ・・・ってことは無えだろ?
元親・・・さぁ!partyの始まりだ!」
そして戦いの火口は切って落とされた。
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